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海運データ分析を支えるLakehouse+AIエージェント基盤の構築

本プロジェクトでは、船舶・基幹システムのデータをLakehouseへ統合し、自然言語で分析・検索できるAIエージェント基盤を構築しました。全社5部門で220 MAUまで利用が広がり、月間6,800件の質問に活用されています。

プロジェクト概要

構築対象 海運データ分析を支えるLakehouse+AIエージェント基盤
利用状況 220 MAU、全社5部門、月間6,800問
統合対象 68隻・14システム
文書検索対象 契約書・船級規則など2.4万件のPDF
回答正答率 91.5%(人手評価)

従来の課題

01.データ抽出・加工に時間がかかる

1つの問いに回答するまで15~21日を要し、4部門を経由してデータを手作業で抽出・加工していました。

02.月次報告書の作成負担

月次報告書の作成に6人日を要していました。

コアテクノロジー

01.Lakehouseによるデータ統合

Delta Lake上にBronze、Silver、Goldのメダリオン構成を構築しました。210件の生テーブルを、38件の認証済みGoldマートへ集約・精選しました。

指標ロジックは単一のSQL定義としてGitで管理しました。

02.Unity Catalogによるガバナンス

RBAC、行フィルタ、列マスキングを適用しました。AIエージェントは認証済みのGoldマートのみを参照し、質問者本人の権限でSQLを実行します。

権限外または対象範囲外の質問には、理由を示して回答を保留する仕組みとしました。

03.AIエージェント・文書RAG

自然言語による質問からSQLを生成・検証・実行します。SQLの実行成功率は94.2%で、12カ月の監査における捏造数値は0件でした。

さらに、2.4万件のPDFをベクトル検索し、根拠となる条項番号とページを明示して回答します。

導入後の効果

01.自然言語質問への超高速応答

自然言語による質問への平均応答時間を6.2秒としました。

02.低コストでの運用

1回答あたり€0.031のコストで運用しています。

03.コスト削減機会の創出

燃料費・港費において、初年度€1.8Mのコスト削減機会を創出しました。

04.月次報告の自動化

自動化によって、月次報告の作業時間を40分に短縮しました。