【実体験】オフショア開発のメリットは?3つのメリットをヒアリング
DXの推進やそれに向けた老朽化したシステムの更改等、システム開発の需要は拡大しつづけています。システム開発の需要が高まる一方、IT分野のエンジニア不足は深刻な課題となっています。
そのような状況を受け、海外エンジニアを活用するオフショア開発を始める企業も増えてきています。
今回は、オフショア開発のメリットを客観的にお伝えするために、NTQのお客様たちにヒアリングした、オフショア開発を始めてから感じたメリットをNTQの分析を含めて整理しました。少しでも参考になれればと思います。
■オフショア開発のメリット
メリット①:開発コストが削減できる
メリットとして最も多く挙がった点は「開発コストの削減」です。
システム開発では、仕入れ費が少なくなるため、人件費がコストの大部分を占めます。オフショア開発先で人気があるアジア各国は、日本と比較すると物価が安いです。そのため、日本人と同レベルのエンジニアでも人件費は日本人より安価となります。場合によっては、日本人エンジニアに対して、半分程度の人件費となります。
とはいえ、個々人の人件費がそのままコストダウンに直結するとは限りません。もちろん開発の内容によっては、コミュニケーションの補助をする人員を追加する等、オフショア開発を行うことで追加発生するコストが発生することもあります。
ですが、それを含めてもプロジェクトの規模によってトータルの金額では削減できる傾向が強く、この点でやはりオフショア開発がもっとも注目される要因といっても過言ではありません。
例えば、NTQのお客様の事例ではプロジェクトの規模により20%から40%のコスト削減に繋がったとコメントをよくお聞きします。
メリット②:たくさんの優秀なIT人材にリーチできる
「日本人と比較しても遜色ない能力のエンジニアを豊富な人材プールから選べること」をメリットとして挙げたお客様も多くいらっしゃいます。
まず、ITエンジニアの数(人数)の面ではオフショア各国ではIT業界に人が集まりやすくなっているという背景があります。
というのも、先述の通り、日本国内に比べれば、オフショア開発先で人気があるアジア各国の人件費は安価ではあるものの、これらの国ではIT産業が国内経済を牽引する産業であることが多く、IT産業の給与は現地の他の職種の給与水準と比較して高くなっているためです。
そのため、アジア各国ではITを学びエンジニアとして一旗あげようとする人材が多く、成長基調にあるIT企業への入社を希望する人が多くなっています。
また、ITエンジニアの質(技術力)の面では、多くの現地IT企業で教育システムが整っていることが背景になっています。
例えば、ベトナムでは大手IT企業が自ら大学を設立し、そこでエンジニアを学生の若手年代から育成をIT企業自ら行っています。中には、大学と連携して、教育を行っているようなオフショア開発企業さえもあります。
そういった企業の教育で技術を養った卒業生が新しいオフショア開発企業を起業することも多く、自らの経験をもとに自身の企業でも教育制度が整える企業が多い傾向があります。
NTQでも教育に力を入れています。NTQの研修コースを見学したお客様から「基礎的な理論からプロジェクトでの実践までを含んだいい教育パッケージを置いている」と評価も頂いています。
メリット③:ノウハウをため込んだ開発チームがつくれる
「開発チームを持ち続けることができるのもメリットだ」と、ラボ型開発をご利用のお客様から伺うことが多いです。
ラボ型開発とは、海外現地で御社専用の開発チームを構成する開発類型です。お客様の希望する人材をお客様のチームとしてアサインし続けることが可能です。
システム開発では案件やフェーズ毎にエンジニアを集めて、案件が終わればリリースということが多いです。このような方法は短期的なコストメリットはあるものの、開発に関するノウハウを蓄積できず、人材や経験を定着できないデメリットがあります。
対して、ラボ型開発は、案件終了後も自社専用の開発チームとしてエンジニアをアサインし続けることができます。これによりスキルやノウハウを蓄積することで、案件毎にチームを育成する工数が必要なくなります。また、プロジェクトを通して業務プロセスを理解することで、リスク回避につながることもあります。
毎回スポットで違う受託会社に発注をすると、毎回自社の理解をしてもらう必要があります。また、発注側も受託会社の手法を一から理解しなおさないといけません。そのため、中長期的にラボ型開発を運用することは理解の工数削減によるコストダウンや理解不足からくるリスクの回避というメリットを生み出します。
NTQでは、まずは請負型で力量を確かめたうえで、ラボ型開発に切り替えて優秀な人材を囲い込むという方法をとるお客様も多いです。
■オフショア開発のメリットのまとめ
以上、お客様からのコメントとあわせてオフショア開発のメリットを記載しました。
一言でまとめると「いいエンジニアを安く活用して、時には自分たちのチームのメンバーにできること」がオフショアのメリットとなります。
ここまでメリットをまとめてきましたが、海外とのやり取りとなるため、不安もあることと思います。NTQでは、パイロットプロジェクトというお試しプランもご用意しておりますので、小さく始めていただくことも可能です。
少しでも気になる点がありましたら、お気軽にお問合せください。また、コスト比較の事例を見たい方には、無料の資料も用意しております。以下より、是非ダウンロードくださいませ。
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