【2022年最新版】モバイルアプリ開発フレームワーク おススメ5選
スマートフォンが急速に普及し、それに伴ってモバイルアプリも激増しています。App Annie State of Mobile 2022 の報告によると、新しいアプリのダウンロード数は前年比+5%でしたが、平均的なユーザーがアプリに費やした1日あたりの時間は4.8時間にも上ります。さらには、新型コロナウイルスの流行を受け、2020年にモバイル活用が過熱しました。 2022年のモバイル広告の支出は3500億ドルを超えると予想されています。特にミレニアル世代、Z世代以降の若者はアプリへますます支出するようになっています。
競争の激しい市場では、市場シェアの獲得はアプリをリリースするスピードにかかっています。そのため、どの会社もできるだけ早くアプリを作成して展開したいと考えています。より早くより良いモバイルアプリを開発することを目指して、様々なフレームワークが、誕生しました。
1. モバイルアプリ開発フレームワーク とは何か?
モバイルアプリケーション開発 フレームワーク とは、開発者支援を目的としてモバイルアプリ開発を簡易化するための開発ツールです。汎用機能、コンパイラ、プログラミングライブラリ、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API)など、アプリ開発プロジェクトに必要なコンポーネントを提供します。その利便性から、現在ではフレームワークはモバイルアプリケーション開発に不可欠なものとなっています。
2. 2022年の最も人気のあるモバイルアプリ開発フレームワーク5選
モバイルアプリ開発フレームワークの利用が普及する中、バグのない環境の構築や開発速度の向上に対するニーズが高まってきており、それに合わせて、便利な機能が次々に備えられるようになってきました。そのなかで人気のあるフレームワークがいくつかあります。
これは、世界大手の市場調査企業であるStatista (スタティスタ)が実施した「世界中の開発者が使用するクロスプラットフォームアプリ開発で最も人気のあるフレームワーク」の調査結果です。
図:2019年から2021年まで世界中のソフトウェア開発者が使用したクロスプラットフォームのモバイルアプリ開発フレームワーク
出典: Statista 2021
以下にて、2021年に最も利用されたモバイルアプリ開発フレームワークトップ5をご紹介します。
① Flutter
Flutterは、ウェブ、モバイル、デスクトップ向けのネイティブアプリケーションの構築を目的としたGoogleによるUIツールキットです。このUIツールキットは、完全にカスタマイズされたウィジェットを備えており、短期間のネイティブアプリケーションの作成をサポートします。 さらに、Flutterの階層化アーキテクチャのおかげで、コンポーネントのレンダリングが高速化されます。
Flutterの印象的な特徴は次のとおりです。
・組み込み済みのマテリアルデザイン
・組み込み済みのクパチーノ(iOSフレーバー)ウィジェット
・リッチモーションAPI
・iOSとAndroidの双方に対応していること
・強力なウィジェットのサポート
・高性能のアプリケーション
②React Native
React Nativeは、すべてのデバイスとプラットフォーム用のネイティブアプリケーションを構築するのに最適なJavaScriptライブラリです。
React Nativeを使用すると、iOSとAndroidの両方に対応したリッチなアプリケーションを開発できます。 また、さまざまなコンポーネントのプラットフォーム毎のバージョンを作成できるため、複数のプラットフォームで単一のコードベースを簡単に使用できます。 このコミュニティ主導のJSライブラリは、2018年にFacebookによって紹介されました。
ReactNativeには以下のような特徴があります。
・ローコード
・互換性のある第3者のプラグイン
・予測UIの宣言型API
・iOSとAndroidの両方対応
③Cordova
以前はPhoneGapとして知られていたApacheCordovaは、開発者にとって使いやすい主要なモバイルアプリ開発フレームワークです。 これは、CSS3、HTML5、およびJavaScriptを活用してモバイルアプリケーションを構築するクロスプラットフォームのアプリ開発フレームワークです。Cordovaプラグインを使用すると、開発者はGPS、カメラ、加速度計などのデバイスハードウェア機能にアクセスできるようになります。それもネイティブのようなアプリエクスペリエンスを提供します。更に、単一のコードベースとサードパーティのアプリ管理ツールを組み込むことで、より高速な開発プロセスを提供します。
Apache Cordovaの特徴は次のとおりです。
・コマンドラインインターフェイス
・事前に開発されたプラグインセット
・JavaScriptのAPI対応
・ブートストラップサポート
・コルドバエミュレータ
④Ionic
Ionicは、クロスプラットフォームアプリケーションとともにインタラクティブなハイブリッドアプリおよびプログレッシブWebアプリケーションの構築に役立つオープンソースフレームワークです。つまり、アプリケーション開発向けのプレミアムサービスを提供します。Ionicは、Web、Android、iOS用のアプリの構築をサポートしています。 さらに、Ionicで作業している間は、常にアプリケーションを開発して、デプロイできるところに出荷できます。Ionic StudioはIonicのLightningバージョンで非常に強力です。 ローカルにインストールすることで、見やすい開発環境を構築することができます。
すぐに使用できる機能を備えたionicは、他のモバイルアプリ開発フレームワークよりも常に理想的なプラットフォームとされています。
Ionicの特徴は次のとおりです。
・直感的なUIコンポーネント
・より短い開発期間
・強力で安定した開発プラットフォーム
・500万人の開発者からなる活発なコミュニティ
・アプリ構築に対する完全な制御
⑤Xamarin
Xamarinは.Netベースのフレームワークであり、トップモバイルアプリ開発フレームワークの1つと考えられています。 このネイティブプラットフォームは、Microsoftによって紹介されました。 クロスプラットフォームでオープンソースのアプリ構築プラットフォームであるXamarinは、バックエンド、API、コンポーネントなどを備えた開発エコシステムを提供します。これは、さまざまなツール、ライブラリ、プログラミング言語でサポートされる.Net開発者プラットフォームです。 Xamarin開発者は、Android、tvOS、watchOS、iOS、macOS、およびWindowsのアクティブなコミュニティのサポートを利用してネイティブアプリケーションを構築できます。
Xamarinの特徴は次のとおりです。
・60,000人からなる強力なコミュニティ
・用途の広いバックエンドインフラストラクチャ
・診断ツール
・アプリケーションローダー
・Android SDKマネージャー
・ストーリーボードファイル
・Googleエミュレータマネージャー
3. まとめ
この記事で専門家の調査結果に基づいて、2022年以降も市場を支配し続ける可能性のあるトップアプリ開発フレームワークを紹介しました。
シングルプラットフォームアプリケーションからクロスプラットフォームアプリケーションまで、モバイルアプリケーションの開発は日々進化しています。また、ハイブリッドでネイティブなプログレッシブWebアプリを構築する際、より優れたユーザーエクスペリエンスを提供できるように、IoT、AI、ML、Blockchainなどのテクノロジーを採用する企業も多いです。
そのため、開発期間、その後の運用など様々な要素を検討したうえで最適な開発プラットフォームを選択することが重要です。何かモバイルアプリ開発に関するお悩み・ご相談があれば、ご遠慮なくお問い合わせください。
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