【開発会社から語る】SNSを開発するメリットとは?開発方法から費用まで徹底的に解説!
1. SNSアプリとは?
SNSとは、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略で、他者とのつながりを構築できるコミュニティ型のサービスです。SNSと言えば、趣味や属性などの共通点を持つ個人同士のネットワークの構築を提供するサービスをイメージする人が多いですが、最近、個人間のコミュニケーションだけでなく、企業間、企業対個人など社会的ネットワークの全てがSNSに含まれています。
2. SNSの種類
SNSには、オープンSNSとクローズドSNSという2つの種類があります。
▶オープンSNS
オープンSNSの例としては、誰でも知っているTwitter、Facebook、InstagramやTikTokなどがあげられます。
オープンの名の通り、投稿した内容は特定せずに、そのSNSの全てのユーザーに公開されます。また、誰でも自由に参加できることが特徴です。参加したい人が必要項目の登録を行うだけでアカウントが発行されます。アカウントがあれば、同SNSに参加する人とつながりやすいし、情報の収集と発信が限界なく気軽にできます。Instagramのように最初のオープンSNSは個人向けのSNSとされましたが、認知度を広げやすいため、企業や店舗などの法人もマーケティング目的で利用することが多いです。
▶クローズドSNS
オープンSNSと逆にクローズドSNSは、特定のユーザーのみに情報を公開します。LINE、Chatworkや社内SNSなどはクローズドSNSの代表例です。
また、基本的にSNS内部からの招待がないと、クローズドSNSには参加できません。一方、参加した後、メンバー間のコミュニケーションが活発に取れるように設計されています。そのため、クローズドSNSの活用例としては社内SNSの運営が一番効果的です。
特にテレワークが普及している背景には、全体での情報共有、リアルタイムのチャット、データの送受信などが業務を行える必須条件となります。更に、組織図通りにコミュニティー(グループ)を作成することによって、バーチャルな職場を実現するための第1歩になります。
3. SNSアプリに必要な機能
ここではSNSアプリに備えるべき最低限の機能をご紹介します。自社のSNSアプリを開発する際、こちらを参考することで、必要なものを搭載し、最適なSNSアプリを作っていきましょう。
▶ユーザー管理・プロフィール
ユーザー管理とは、ログイン機能とプロフィールの編集機能なども含みますので、漏れのないように注意しておくべきです。これらはどのSNSアプリにとっても必須な機能ではありますが、実装工数がかなりかかるため、SNSの種類・目的を考慮の上、最適な形式を決定しましょう。例えば、オープンSNSでは、便利性を重視し、Googleをはじめとした外部SNSアカウントでの連携を許可する場合が多いです。その一方、クローズドSNSでは、セキュリティを重視し、既存ユーザーからの招待状(メール)、またはアプリ管理者の承認が必要なことが一般的です。
▶チャット、メッセージ
チャットとメッセージはSNS上のコミュニティを活性化させるために必須な機能です。基本的にテキストのやり取りですが、ここ数年で画像、動画、位置情報、Webサイトのリンクが記載できるようになりました。
また、メッセージについてオープンSNSにおいては不特定多数に公開するメッセージ機能が重要であり、カッコがいいメッセージができるSNSは若者に人気があります。その一方、クローズドSNSの場合、業務でDM機能を使うシーンが多いため、うまく仕事が行えるように工夫したほうがいいです。
▶タイムライン
同じSNSに参加するユーザーのメッセージや日記などを時系列で一覧表示させる機能です。それに加えて、お気に入りのユーザーからの面白い内容だけ表示するために、フォロー機能、リアクション機能なども搭載するSNSが多いです。
▶検索機能
キーワード検索は当たり前のように全てのSNSアプリに搭載されていますが、詳しく分析したら、各サービスとそのユーザーの特徴によって検索結果の表示方法等が異なります。それぞれの検索目的を満たすために工夫されているからです。そのため、新しいSNSを構築する際、ユーザーの行動をイメージして、検索機能の使用を決めていきましょう。
▶プッシュ通知
新着メッセージや自分のメッセージに対する反応などがあることを知らせる通知機能であり、リアルタイムのコミュニケーションを前提とするSNSにとっては必須項目です。しかし、場合によって通知機能のオンオフを柔軟に切り替えるニーズもあるため、細かいところから考慮することも必要です。
4. SNSを作るメリット
TwitterやFacebook、Youtubeなど多種多様なSNSが隣に溢れており、新しいSNSを開発するメリットがないかと考えてしまう方もたくさんいるでしょう。しかし、企業の視点から独自SNSは見逃せないほど大きなビジネスの可能性を秘めています。
▶自社商品・サービスに最適なコミュニティの構築
新たにSNSを開発・運用することは新しいコミュニティの構築になりますので、特化型SNSの独自性によってターゲットを絞り込むことができます。趣味などでのアプローチ方法は最も有効なものです。そのため、自社商品・サービスに関連するSNSを広げれば、そのユーザーをサービスへと引き込みやすいです。
▶最適なマーケティングの可能化
既存のSNSでマーケティングを進めると様々な規制があり、他者と差別化も自社の他のチャネルへの連携も難しいです。その一方、自社のSNSを持つことだけで企業とユーザーのつながりを深めることができます。ロゴ、カラーなどSNSのデザインから企業の特徴を自然に伝え、ブランディングに役に立ちます。また、オムニチャネルが求められる現代では自社のマーケティング全体に適したSNSが必要です。
5. SNSアプリ・サイトの構築方法
SNSを開発・構築するにはサーバー、データベースなど深いIT知識が必要であり、よほどの経験者でも不具合のないものができません。そのため、社内にシステム開発のリソースがない場合、SNS開発は自作でなく外注をおススメします。
SNS開発をベンダーに外注するとき、構築方法が2つあります。
一番の方法はバックエンド・インフラからフロントエンド機能までゼロから全て開発する「フルスクラッチ開発」です。その方法のメリットはより独自性が高いSNSの開発・構築ができることです。また、既存システムとの連携も柔軟に対応でき、業務の効率を向上させることが期待できます。しかし、何でも開発が必要なので、高額のコストと長い開発期間というメリットがあります。
2つ目としては、すでにある機能別のモジュールを組み合わせて、完全なSNSを開発する「クラウド型開発」です。フルスクラッチ開発手法と逆に、この方法は比較的コストと開発期間を納めるメリットがあります。ただし、既存のモジュールを使うため、独自のアイディアをSNSサービスに反映しにくいところもあります。
6.SNSサイト・アプリの構築の費用相場
SNSを外部のベンダーに依頼する場合、複雑さによって費用が大きく変わります。最低限の機能だけを掲載するすごく簡単なものなら、100万円以内で済みます。小規模のSNSなら300万円程度の予算を準備したらだいじょうぶですが、機能をたくさんつけると、500万円〜1000万円程度がかかることが多いです。Facebookのような大規模アプリの開発コストはそれよりずっと高いですが、最初からアプリを構築する場合が少ないため、安心してください。
また、動画や画像の投稿に適するSNSなら、サーバのストレージ容量も大量に必要です。そのサーバの構築と運用の費用が別にかかるため、その点にも注意が必要です。
7. SNSアプリ開発の注意点
7.1. SNSはアプリとサイトどちらがおすすめ?
日本のモバイル市場は2021年に207億500万ドルの売上高と、25億5600万回のダウンロード数を達成しました。新規SNSを検討する場合、アプリの選択が圧倒的に多いと思います。SNSサイトもアプリにないメリットを持っています。
SNSアプリは一度ダウンロードすれば、簡単に使い続けられるため、ロイヤリティ確保が取りやすいです。しかし、ダウンロードの段階で落としてしまうユーザーもいます。
その一方、Webサイトを利用する場合、ダウンロードの手間が発生しないため、気軽に様々なユーザーにアプローチできます。しかし、サイトを利用すれば、表示速度はユーザーの通信環境に影響を受けるため、サービス品質のコントロールが難しいところもあります。
要するに、新規SNSを開発する場合、目的を明確化して、それに合わせてサイトかアプリか、もしくは両方とも採用するかを決定すべきです。
7.2. SNSアプリ開発にラボ型開発とオフショア開発を活用すること
SNSアプリを開発する場合、初期開発のみならず運用しながら、ユーザーのニーズに合わせて常に修正・変更を行うことがポイントです。そのため、専用開発チームの保護が勝敗の決定となります。したがって、開発人員を固定する特徴を持っているラボ型開発は最適な契約式です。新しいメンバーへの引継ぎ工数がかからず、メンバーがシステムに習熟することでノウハウの蓄積や生産性の向上が期待できます。
→ ラボ型開発については、こちらの記事もご参照ください。
人材不足が深刻化する日本はラボ型開発を利用すると、かなり予算がかかるため、中小企業は採用に向いていないようです。それでコストと人材の対策として、海外の人材を活用するオフショア開発を導入する企業が増えています。
→ オフショアについては、こちらの記事もご参照ください。
8. まとめ
以上、SNSの定義とそのメリット、種類、開発方法、費用や注意点を徹底的に記載しました。
個人同士、企業同士、企業対個人など全てのやり取りが支援でき、ネットワークの構築に役に立つため、非接触のビジネス環境にはSNSアプリ・サイトが企業の差別化できるツールとして注目されています。
新規SNSを開発する際、同様業種の開発実績はもちろん、開発後のメンテナンス・変更が対応できるベンダーを選ぶ必要があります。そのため、専用チームを確保できるラボ型開発は大おススメです。ラボ型開発で費用の金額に懸念を持っている方はコストと人員確保が両立できるオフショア開発を検討したほうがいいです。
弊社は600件以上の開発事例を持ち、SNSサイト・アプリが多いです。その事例を以下通りご用意しましたので、是非ご参照ください。
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